シンガポールのチャンギ空港といえば、世界ベスト空港ランキングで7年連続で1位に輝いている空港だが、その勢いはとどまることを知らず、2019年4月17日に新施設「ジュエル」がオープンした。今回、オープン前のプレビュー期間に行ってきたので簡単にレポート。 なお、本記事ではショップやレストランについては触れない。
「ジュエル」とは
チャンギ空港の3つのターミナルに囲まれた場所に位置する、巨大な複合施設である。ショッピング、レストラン、アトラクションが楽しめる。日本で例えるとイオンモールみたいなものだろうか。
Experience Wonder at Jewel Changi Airport より
ただし他の複合施設と明らかに異なるのは、そのコンセプト。「ジュエル」という名の通り、宝石をイメージした建物と、シンガポールお得意の自然をイメージしたアトラクションがポイントになるだろう。
外観
正直、外観は「あんぱん」にしか見えないが・・(おまけに中心部が凹んでいるし)
天井部分は全面ガラスで、側面は一部のみがガラスとなっている。宝石のキラキラ感をイメージしているのだろうか。ちなみに左側のタワーは展望塔ではなく空港管制塔。
ターミナル2とターミナル3からは直通のブリッジがある。写真はターミナル2側。
内観
建物内部に入ると、えらい人だかり出来ている。
中心部へ進むとメインの滝が現れる。運良く虹も・・
トップ画像にもある通り、建物内をスカイトレイン(ターミナル2と3を連絡するモノレール)が通る。
天井部
いたるところに植物が
なお、森全体は「Shiseido Forest Valley」、滝の部分は「HSBC Rain Vortex」というのが正式名称になっている。文字通り資生堂とHSBC(世界有数のメガバンク)がスポンサーという事だ。
アトラクション
建物内の5階が「Canopy Park」と呼ばれるアトラクションフロアになっていて、本格オープンは2019年6月10日になるとの事。なお、4月17日~6月9日までは閉鎖されるので注意。プレビュー期間中も一部しか開放されていなかった。
Canopy Bridge
空中散歩をイメージした円弧状の橋。支柱が無いので吊り橋という事だ。人だかりを想像するとちょっと怖い。
Topiary Walk
動物園的な植物園
オランウータンは正面が見れず・・・
公式HPに登場する鳥のキャラクター
MANULIFE SKY NETS - Walking
空中にネットが貼られていて歩けるアトラクション。おそらく一番人気が出そうなのだが、残念ながらプレビューでは体験できず。
これは楽しいに決まっている。
下は吹き抜けという・・・
なお、全部は載せきれないがアトラクションはこの他に5~6つ存在する。
滝の下
どうなってるの?っていう疑問が湧くのだが、ガラスの漏斗のような形状になっていて濡れることはない。
地下2階では触れることもできる。
まとめ
アトラクションフロアは未完成ではあるものの、一通り見て回ることができた。
今回のプレビューは3時間単位で時間が指定されていたが、実際の所要時間も食事、買い物含めて3時間から半日くらいあれば十分だろうと思う。
ひとつ感じたのは、マリーナ ベイ サンズの裏にあるガーデンズ・バイ・ザ・ベイの「Cloud Forest」に似ているという事だ。
もちろん向こうは植物園、こっちは複合施設と役割は異なるのだが、行ったことがある場合はデジャヴを感じるだろう。
ターミナル前にこんな施設を作ってしまう、いや、拡張余地を残しておく先見の明には関心せざるを得ない。
おまけに空港自体は現状の2倍以上の拡張を予定しているとの事で、第2の「ジュエル」ができる可能性もあるし、チャンギ空港の進化っぷりには驚くばかり。
比較という意味で、日本の羽田空港の再開発状況を後日アップしようと思う。