先日、常磐線の特急「ひたち」に乗る機会があった。
前々から思っていたことだがブログを始めたこともあり、古いネタだがあえて書いておこうと思う。
座席上方にあるランプの色の話だ。
問題点
前提
常磐線の特急「ひたち」「ときわ」、および中央線の特急「あずさ」「かいじ」には各座席の上に3色(赤青緑)のランプが付いていて、指定席の発売情報が確認できるというものだ。各色の意味は次の通りである。
https://www.jreast.co.jp/press/2018/20181019.pdf より抜粋
なお前提として、特急に乗るには以下の2つのパターンがある。
- 座席を指定して乗る(従来の指定席特急券)
- 座席を指定せずに乗る(座席未指定券というもの購入、もしくは駆け込み乗車)
座席指定の場合は特にランプを意識する必要はない。自分の席は緑色に点灯されている。問題は座席未指定の場合だ。赤色が空席なのでそこへ座れという事になる。
信号と逆だよね
赤色は「座っていいよ」、緑色は指定されてるので「座っちゃダメよ」という意味で完全に信号と逆になっており、知らないと戸惑ってしまうこと間違いなしだ。
やはり同様に違和感を持っている方は多くいるようで、以下のサイトでは詳しく分析をしている。
http://usability.halfmoon.jp/real-service/joban-express/
このランプは誰のため?
上記のサイトでは車掌がメインユーザという仮説を立てているのだが、車掌は従来通りハンディ端末で確認できると思うのだ。
もちろん端末を見るより、ランプで判断するほうが多少効率は上がるのかもしれないが、個人的にはランプ自体は座席未指定客がメインユーザになるような気がする。
ユーザ | ランプ要否 | 説明 |
---|---|---|
指定席購入客 | 不要 | 座席番号だけ確認すればよい |
座席未指定客 | 要 | 空席の判断に必要 |
車掌 | ある方がよい | 端末でも確認は可能。視認性が高まる? |
改善案
座席未指定客をメインユーザと想定して自分ならこうするかな。
- 空席を緑色にする
同様意見多数だと思うが、やはり信号の色の合わせて緑色を「座ってOK」という意味にした方がよいかと思う。基本的に海外も信号の配色は同じ訳だし、外国人も混乱しないだろう。 - 指定席発売済の席は消灯、まもなく指定区間は緑色の点滅にする
複数色のランプが点灯しているから混乱するという点は間違いないので、見なくてよい状態は消しておけばよい。
信号にあわせる云々の話が吹っ飛んでしまうが、これだと緑一色だけでよくなる。
未来の話
車内のカメラがAIで座席未指定客を識別し、移動先の座席(もちろん途中から指定席客が来ない席)をスマホにプッシュ通知して提案してくれる。
こんな世界が数年後には訪れるのだろう。新紙幣よりも早いかもしれない。