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ペンギンと移動が好きなITエンジニアがスマートな生き方を考える

地方の路線バスの難易度の高さについて考える

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気が付けばあっという間に過ぎ去っていったGW、行楽地へ赴いた人も多いかと思うのだが今回、自分が移動中に考えていたのがこの話。

公共交通機関を利用する旅行では常に付きまとう話だ。

何が問題なのか

「欲しい情報がすぐに取得できない」これに尽きる。

もちろん乗り方(前乗り先払いとか)の話もあるのだが、それよりも前のフェーズだ。

バスに乗るために必要な情報

乗客(主に観光客)が欲しい情報とは何か。

  • 出発地のバス停名場所乗り場
  • 目的地のバス停名場所
  • 出発地から目的地までに到達可能な系統名
  • 発車時刻到着時刻
  • 運賃
  • ICカードの対応状況

これぐらいだろうか。

バス会社で提供している情報

各社で表現方法は異なると思うが大まかに分類する。

  • 時刻表
  • 路線(系統)図
  • ルート検索

面倒なところ

最初に言っておくと、Googleマップのルート検索で表示されるバス会社は問題ない。

問題はバス会社が運営しているHPの方。

Googleマップを埋め込んでバス停をプロットしているものもあれば、NAVITIMEに飛ばしてしまうもの、独自で作りこんでいるものといろいろある。

いずれにせよ地図上から時刻表やルート検索ができるのは良い方だろう。大手のバス会社は対応できている気もする。

大変なのはバス停の名称や系統名がわかっていないと情報を取得できない場合が結構あるということ。

大きなターミナルのバス停であれば問題ないが、途中のバス停間を移動する際、見知らぬ土地で色々調べるのはけっこう手間がかかる。多い場合だとこれだけの手順がある。

  1. 出発地、目的地のバス停名位置を確認する
    →Google検索、施設のHP、ガイドブックなどから探す。もしくは人に聞く。
  2. 系統名を確認する
    →1でわからない場合はバス会社HPの路線図を確認する。巨大なサイズのPDFファイルの場合が多い。
  3. 時刻表を確認する
    →バス停名、系統図から検索する。目的地まで複数系統ある場合はそれぞれ調べる必要がある。
  4. 運賃を確認する
    →時刻表からリンクされていない、もしくはルート検索でしか確認できない場合が多い。

    ※運賃は別に調べなくても良いかもしれないが・・・自分は整理券を取り電光掲示板の料金が上がっていくシステムでは、最終金額がわかっていないと結構落ち着かないタイプ。両替もさっとやっておきたい。

これらを調べていると、スマホ上でChromeがタブだらけ、PDFだらけという状況になる。

結局のところ情報が散在している、かつバス停名や系統名が初見ではわかりにくいからだ。鉄道の駅や路線とは違い地図上で見えないのだから。

 

結局やるべきはGoogleマップの対応

やっぱりこれ。というかやらない選択肢はないのではないか。

以下の写真は北海道の函館駅から五稜郭までの検索のサンプルだが、欲しい情報はほぼ集約されている。

運賃もわかるし、路線図でバス停名やら系統を調べる必要もない。自社サイトでルート検索を作りこんでいるバス会社にも対応してほしいところ。

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バス会社のハードル

当然バス会社側も対応は考えているようなのだが、いろいろとハードルが高いらしい。ピンポイントな記事があったので参考にさせていただく。

toyokeizai.net

まずはバスのダイヤをGoogleマップに対応させる方法。

Googleは、パートナーとなった交通事業者から直接情報を集める仕組みを作っている。Googleと交通事業者が契約し、指定されたURLに「GTFS」(General Transit Feed Specification)と呼ばれる形式のファイルを置くことで、自動的にGoogleマップに情報が掲載され、ダイヤ改正などでファイルを更新すれば反映されるというものだ。リアルタイムの情報を提供するファイル形式を整備すれば、バスの遅れまで反映した経路検索が可能になる。

要は、決められたGTFSという形式でバス会社がダイヤのデータを整備してGoogleに取り込んでもらうという事だ。

で、バス会社のハードルは・・・

「バス事業者は、自社の運行データを広く周知したい考えはあるが、人材不足に加え、データ作成に多額の外注費用がかかるため、GTFS形式のデータ作成のための一歩を踏み出せない事業者も多いと思う。すると、バス事業者が自主的にデータ作成を行うための環境整備が必要だ。それには安価で使いやすいソフトが複数登場し、選択肢が増えることが望まれるのではないか」

人材不足やら費用対効果がハードルになっているようで。

現行通りで特に困らず業務が回ってしまっている以上あえて変化を受け入れるモチベーションがない、現状維持バイアスってやつですな。

本当に人材不足なのだろうか

ただ、このGTFS形式データっていうのはそんなに難しいだろうか?という印象を受ける。

もちろんIT屋さんの目線であって、現場の方々がいきなり理解しろというのは難しいだろうが、最初から社員だけでやる必要はなく、EXCELを扱えて旅行やバスに興味がある若い人なんかはいくらでもいそうな気がする。

何ならボランティアでやりますぐらい。人材不足というよりも人材のマッチングの問題かもしれない。

まとめ 

普段都心部にいると便利さを享受することが当たり前になっているのだが、おそらく地方にはこういう話がまだまだあるのだろう。

AIやらIoTやら先端のテクノロジーも重要だけれど、地方の底上げも必要だろうと。

それに対して自分は何ができるだろうと考える良いきっかけになった。