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ペンギンと移動が好きなITエンジニアがスマートな生き方を考える

飛行機の客室のスマート化において必要な機能を考える

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このような記事を見つけた。飛行機の客室がカメラやセンサー、顧客情報などを利用してスマート化されることと、それに関わるプライバシー懸念について記載されたものだ。

diamond.jp

客はランプの色で機内上部の荷物入れの空き状況が分かる。背もたれが元の位置に戻されていない座席や、乗客がシートベルトを着用していない座席があれば、センサーが客室乗務員にこっそり伝える。航空会社は乗客が機内で何時間眠り、どれくらい座席を離れ、何を視聴し、何を食べているかを把握する――。

飛行機の客室のスマート化が始まろうとしている。利便性をもたらすテクノロジーに乗客の期待は高まるが、同時に航空会社は乗客の習慣に関する情報を手に入れることになるため、プライバシー懸念も高まっている。こうしたテクノロジーが利用できるようになるのは早くて約2年後だ。

確かに、飛行機に乗っていてスマートでないと思うことはよくあると感じる。乗客の観点でどんな機能があればよいか、ちょっと考えてみようと思う。

スマート化に座席モニタは必要か

まず、スマート化でポイントとなるのは座席のモニタだと思う。これについてはいろいろと賛否が分かれている。

米国では廃止の動きも

アメリカの例だが、アメリカン航空、ユナイテッド航空は廃止の方向を打ち出している。 www.cnn.co.jp

飛行機だけでなく、国内の高速バスでも廃止の動きがある。

trafficnews.jp

これら理由としては、乗客のほとんどがスマホを持っている、モニタの導入、メンテナンスのコストの負荷が高いといった点が挙げられる。(高速バスは安全基準対策のためという理由もある)

国内2大キャリアは導入の動き

一方でANAやJALは国内線への座席モニタの導入を進めている。

www.ana.co.jp

JALはANAの後追いという印象がある。 travel.watch.impress.co.jp

上記2社については導入する理由は特に明記されていない。ANA側のニュースリリースに「お客様から大変ご好評いただいております」との記載はあるが、企業側にメリットがないと意味がないので何かしら狙いがあるはず。

どういう点で好評を得ているのかは公開されていないが、そこまでスマホを使いこなしていない層が多いのではないだろうか。

  • ANA、JALを選択する層

  • 大画面で操作しやすい

  • スマホは搭乗前にアプリのインストールが必要という初期ハードル

  • インターネットに接続するにはアカウントが必要というさらなるハードル

もっと簡単に地上と同じ要領でインターネットが使えるようになれば、また評価は変わるかもしれない。

他にも小さい子をアニメに集中させるっていう意味で、親子連れからも一定の評価を得ている可能性もある。

エンターテインメント以外の機能拡充を

自分は機内のエンターテイメントコンテンツは見ないのだが、モニタがあったら地図を常に表示するぐらいで、現在地と外の景色を比べたりするのが目的。

スマホでもよいと思うかもしれないが、他のアプリといちいち切り替えるのが面倒だし、時計のようにパッと見てすぐ確認したいからだ。

モニタ=暇潰しのツールと考えてしまうと「スマホでいいじゃん」になってしまう傾向があるが、エンターテインメント関連に縛らなくてもよいはずだ。

あったら良いと思う機能

座席モニタの搭載が増えていくという前提で個人的に欲しい機能を考えてみた。

1.ドリンクサービスはオーダー制にする

シートベルト着用サイン消灯後に一斉にドリンクを提供するという行為はそろそろ見直してもよいと思う。

ドリンクを飲みたいタイミングは人それぞれだし、不要な人もいちいち断るか寝たフリでもしないといけない。聞いてくるからつい頼んでいるという人も多いのではないだろうか。

モニタ上からオーダーできるようにして一定時間おきに締め切ってから提供して、必要な人が必要な時に受け取れるしくみにした方が効率的なのではないかと思う。

2.座席配置図とトイレの使用状況が把握できる

座席配置図は新幹線や特急列車だと当然のようにあるが、飛行機はない。

もちろん鉄道と比べると機内を移動する必要性は低いが、トイレの場所と使用状況はモニタに情報が欲しい。

前方のトイレの使用状況だけはわかるのだが、実は後ろのトイレの方が近くて空いているんじゃないか?と気になってしまう。でも窓側席だと確認手段がないので前方のトイレが空くまで少し待つ。結局次の人が並び始めてタイミングを逃す・・・

フライト時間から混雑する時間もわかるはずなので、あわせて視覚化して表示できれば分散できると思う。

3.降機時の行列を整理する

最後にシートベルト着用サイン消灯した瞬間、我先に降りるといわんばかりの行列ができるのは冷静に見ると不思議な現象ではある。長時間座りっぱなしだから早く立ちたいという心理もあるのかもしれない。

ブロック単位でモニタに状況を表示すれば多少マシにならないだろうか。「列番号15番~24番のお客様が降機中」とか。

大きなイベント会場などでは普通にやっているが、飛行機はいつまでも一斉退場なのはどうなのか。

まとめ

個人的な要望を3つほど挙げてみたが、いずれも自分の時間が多少なりとも奪われていることに対する不満に起因していることが共通事項としてあげられる。

もちろん自己防衛手段はあるのだが、こういう小さな時間の積み重ねがスマートでないという印象に繋がってしまう気がする。

冒頭の記事は、顧客情報を使って乗客の好みのサービスを提供するという話だが、前述の3つは個人情報は不要である。顧客情報を使う以前にスマート化できる要素は意外とあるのかもしれない。