先日、家の中の不要なものを整理していたらガーデニング用の土が出てきた。12kg入りの袋でだいたい半分以上は余っている。
この先使う予定もないし処分しようと思ったは良いものの、どうやって処分すればよいのだろうと困ったのでまとめてみる。当然住んでいる場所や、居住形態で選択肢は異なってくるのでご参考までに。
結論から言うと東京都内のマンションである我が家では業者に依頼するという方法で処分した。
選択肢として何があるか
いろいろ調べてみたが、考えられる選択肢はこれぐらいだろう。
自治体が不燃ごみとして回収する(ごく一部の自治体に限る)
そもそも土は自然界に存在するものなので「ごみ」じゃないという主張でほとんどの自治体は回収していない。ホームセンターで回収してもらう(ごく一部のホームセンターに限る)
これも同上で、回収しているところは稀だろう。業者に処分を依頼する
もちろん有料。公園などに捨てる
公園の花壇や道路脇の植木などへ。「不法投棄」にあたる可能性はあるようだ。可燃ごみとして捨てる
少量に分割して可燃ごみに紛れ込ませる・・・
参考
時すでに遅しだが、そもそも可燃ごみに出せる土というのがあるらしい。
買うときに処分方法まで考えて調べておけばよかったと反省。
ただ、自治体側からすると土を捨てている事実は同じだと思うのだが。結局、燃やしてみるまでわからないんじゃないの?
選択肢の絞り込み
1と2は該当すればラッキー程度に考えておけばよいだろう。我が家は残念ながら該当せず。
残る選択肢は3~5の3つ。コストをかけてまっとうに処分するか、リスクと多少の後ろめたさを受け入れてさらっと処分するか。
ここは人として当然の3だろう!
・・・と、うまい具合に即決できたかというとそうでもない。
4も5も検討したが、それなりに面倒なのだ。
4は持ち運ぶ手間があるのと、いつどの場所に捨てるかという戦略をある程度考える必要がある。まぁすぐ近くにあればいいのだけど。
5は少量ならよいかもしれないが、小分けにするという行為が面倒だ。
という訳で、いろいろ考えてる時間が無駄だと思い3に決定。
業者を決める
検索すればそれなりに業者はヒットするのだが、注意点がある。
それはマンションのガーデニングで使う程度の少量の土をターゲットにしているかどうかだ。
戸建ての庭の土をトラックで回収することを想定しており、料金も1万円以上かかるという業者が多いのだが、HP上では判断がつかないのだ。電話で聞いてみるしかない。
他のブログなども参考にして以下の2つに絞り込んだ。
1.ウィステリアガーデン
自宅まで回収しに来てくれるサービス。
サービス対象は東京都内がメインで、都内の自治体がわりと推しているサービスだ。
料金体系は、出張費+回収物の単価×回収量(kg)+消費税。
出張費というのが結構クセがあり、エリアによって500円、800円、1500円、2000円に分けられている。
以下に23区のみ抜粋してみたが、かなり偏りがあることがわかるだろう。おそらく拠点が世田谷区にあるのだろう。
出張費 | エリア |
---|---|
500円 | 世田谷区、杉並区、渋谷区、大田区、目黒区 |
800円 | 板橋区、新宿区、品川区、港区、練馬区、中野区 |
1500円 | 豊島区、文京区、北区、千代田区、荒川区、台東区 中央区、墨田区、江東区、葛飾区、足立区、江戸川区 |
一方、土の単価は根や茎、石が混ざっていなければ60円/kgだ。
10kgの場合は23区でエリアが悪くても2000円代前半で収まるということになる。
玄関先で計量して料金が確定するシステムで、決済方法はおそらく現金のみ。
需要がそれなりにあるのか結構先まで予約が埋まっているので、時間に猶予がある場合はおススメできる。
2.土の回収ドットコム
こちらは自分で段ボールに詰めて発送するタイプのサービスで、全国から発送可能(北海道、沖縄は追加送料あり)。
HP上であらかじめ「回収プラン」を購入すると、回収キット(ビニール袋と佐川急便の発送伝票)が送付されてくるので、段ボールに自分で梱包し佐川急便へ集荷を依頼するという流れになる。
なお、段ボールは自分で用意する必要がある。
料金体系は、15kgまでなら一律2,700円。
15kgを超える場合はもう1セット購入が必要となりさらに2,700円かかる。
ネットショッピングと同じなので、代引き、銀行振り込み、クレジットカードが利用可能。
どちらにするか
いろいろ考えたが、土の回収ドットコム で回収してもらうことに決めた。
メリット
- はやく処分できる
- 料金が事前に確定している
- こちらの都合の良いタイミングで発送できる
※但し佐川急便は集荷の時間を指定できない・・・ - クレジットカード決済できる
デメリット
- 段ボールの用意
- 値段がやや高め
- この人手不足の時代に土を運送してもらうという、佐川急便への後ろめたさ
全体的に主導権がこちらにあるのがメリットだろうか。
ウィステリアガーデンだと時間や決済方法を向こうの都合にあわせなくてはならない。
この時代に玄関先で現金を払うとか個人的には受け入れらないので、多少割高でもメリットが大きいという判断で土の回収ドットコムになった。
無事に回収完了
土の回収ドットコムで申し込みを行い、翌営業日には回収キットが送付され次の日に受領。
さらに翌日に佐川急便に集荷してもらったので、わずか5日程度で完了した。
平日の時間をうまく利用すれば3日で終われる可能性もある。
とてもスムーズに事が運んだので気持ちが良いくらいだ。
まとめ
今回はお金をかけて業者に依頼するという選択をしたわけだが、事実上は選択肢は限られてくると思う。
ネット上でもどうしたらよいか悩んでいるケースも多いので、売り手側(ホームセンターやガーデニングショップなど)でもある程度の情報は整理して発信してほしいところだ。
軽い気持ちで買ったはよいが、処分に困るというのはペットと同じような流れだ。
観点は変わるが、比較したウィステリアガーデンと土の回収ドットコムという2つのサービスは、みんな困っているけど、誰も手を付けないところをビジネスにしたという良い事例だと思う。
両社でアプローチ方法が異なる点も興味深く、今回とても勉強になった。