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ペンギンと移動が好きなITエンジニアがスマートな生き方を考える

「カモメになったペンギン」を読んで思うコト。日本人はカモメになれるのか

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つい最近「カモメになったペンギン」という本を読んだのだが、現在の日本人に必要とされる考え方がシンプルに凝縮されている気がした。大事なのは生きるために考え方を変え、行動すること。今の停滞した政治、社会、企業などに対して疑問があるのであればこの本はマッチするかもしれない。

どんな本?

Amazonから商品説明を引用すると以下のとおり。

「組織変革を成功させる8段階のプロセス」を幅広い層に、わかりやすく示したビジネス寓話。組織変革のダイナミズムや、それを成し遂げるためのリーダーシップのエッセンスが、ペンギンのコロニーを舞台とした物語に凝縮されている。

いわゆるビジネス書に分類される。「組織変革」とか「リーダーシップ」というワードが並び、何となく読者を選んでいるのでは?と思うかもしれないが、あらゆる読者を対象に書かれているし、「寓話」とある通り、イソップ物語的なノリで非常に読みやすく数時間で読了することができる。

内容をひとことで説明するなら、長年住んできた氷山が崩壊するかもしれないと気付いたペンギンたちが、別の氷山へ移動することを決断し、実行するという物語だ。

物語は大きく3つの章立てになっている。(カッコ内は自分の解釈)

  1. 気づき(危機を認識し、受け入れる)
  2. 共有(現状の危機と、将来の方向性を全体に共有する)
  3. 行動(変化するために行動する)

この物語は現実の世界を投影したものだと言ってよい。読者によって想像するシーンは異なるだろうが、日常生活でもほぼ同じことが起こっているはず。自分が真っ先に思い浮かんだのは、7月の参議院選挙だ。

1. 気づき

あるペンギンが氷山が溶けていることに気付き、その事実を(ペンギンの)リーダー議会へ伝える。
しかし気象予報を担当していた高齢のペンギンがこう言う。

「きみは、自分のデータと結論が100パーセント正しいと保証できるのかね?」

この言葉はあらゆる組織で聞いたことがあるかもしれない。自分の過去の発言がひっくり返される可能性があるわかると、全力で事実から目を背ける。自分が保身しか頭になく、全体がどうあるべきかという発想ができない。こういうタイプが強い権力を持っている場合が多く、そして抵抗勢力になる可能性が高い。もちろんリスクを排除するのも大事なのだが、これはペンギンのコロニーの運命を左右するほどの大事だ。

2. 共有

長年住んできた氷山を捨てて安全な場所へ移動しようと宣言した党首ペンギン。それを聞いた聴衆たちの反応は以下に分類される。

30%は新しい生き方を理解し、将来のビジョンにメリットがあると確信した。
30%は見聞きしたことを飲み込めた。
20%はひどく困惑した。
10%は疑ってかかっている。
10%はばかげた話だと確信した。

現実と比べてどうだろう。何に当てはめるかにもよるが、現実的にはもう少し反対派が多いかな?と思っているが(笑)。数値の大小はさておき、方向性が決まっているこの状況から全体をまとめていくにはどうするか?現状を理解した層をさらに鼓舞するか、困惑した層を安心させるか、否定している層を説得するか。もちろん選択肢はひとつではないのだが、本文ではなるべく多くの人の理解と賛同を得るようにすることが重要だと述べられている。

3. 行動

安全な氷山へ移動するために、ペンギンたちが困難(古くからの習慣)を克服しながら変革を実現していく。抵抗勢力もここで表面化するのだが・・・。

ここでは変化するための重要なポイントが多く記載されているが、一部を抜粋する。

実践的な方法でできるだけ多くの障害を取り除く 早い時期にいくつかの成果を上げる

障害を取り除くというのは、行動しやすくするということ。前述した「将来のビジョンにメリットがあると確信した30%の層」が何かしらの理由で行動に移せない状態にあるとしたら?ものすごいパワーを貯め込んでいるだけで、使用していない状態。ある意味「お金」もそうかもしれない。

早い時期にいくつかの成果を上げることは、自分たちが向いている方向にどれだけ前進しているか認識すること。物事が進んでいれば、他の層も少なからず意識し始めるはずだし、当事者たちのモチベーション維持にも欠かせない。これが見えないとすぐに脱退メンバーも増えかねない。

感想

ほんの一部に触れただけに過ぎないが、これをただのペンギンたちの物語だと思うか、何かしらの気付きを得られるかどうか。文中で、この物語から参議院選挙を思い浮かべたと記載したが、れいわ新選組のことだ。個々の政策がどうこう言うつもりはないが、ペンギンたちの動きと同じ流れに向っているように思う。そういう意味では、日本人はまだまだ「1.気づき~2.共有」のフェーズ。つまり投票率以前に現状がどうなっているかを多くの人が理解することが重要。さて、日本人がカモメになるためにはどうするか?これは日本人が自身で考える必要がある。