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Payの基本Apple PayとGoogle Pay。JCBの20%還元キャンペーンからJCBカード、QUICPayとの関係を理解する

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2019年8月16日、JCBが20%キャッシュバックキャンペーンを実施することを発表した。一瞬、目を疑ったのだが、どうやら本当らしい。そしてただクレジットカードを使わせるのではなく、Apple Pay、Google Payというスマホ決済が前提になっている。

www.jcb.co.jp

Payが多すぎて訳わからないこの状態においても、Apple Pay、Google Payの2つは大きな柱になるのだが、残念ながらその概念が理解しづらいのは間違いない。過去のエントリと重複する部分はあるが、今回のキャンペーンを絡めて、改めて全体像を整理してみる。

なお、本記事ではキャンペーンに関する各種の登録手順については記載しない。

どんなキャンペーン?

JCBカードで下の3つのステップを満たすと、もれなく20%キャッシュバック!
(1)Apple Pay、または Google Pay(TM) をスマートフォンに設定
(2)キャンペーン参加登録
(3)Apple Payまたは Google Pay を使う

Apple Payまたは Google Pay を使うというのがポイント。この表記が混乱を招いている気がするので、説明するというのが本記事の目的。

キャンペーンのポイント

いくつか気になるところを挙げてみよう。(これが全てではないので公式HPを参照)

  • 期間が長い: 2019年12月15 日(日)まで
     「15日」なのはJCBカードの締め日が毎月15日だから。2019年内の利用分がキャンペーン対象ということ。
  • キャッシュバックは2020年4月頃。
    キャンペーン期間が長いため、かなり先になる。
  • QUICPayモバイルの利用は対象外。
    これは要注意。Apple Pay、Google Payに登録した記憶がないのに、QUICPayを使えている場合はQUICPayモバイル経由での利用になっているので、Apple Pay、Google Payで改めて設定が必要になる。なお、この条件によりAndroidのガラケーは対象外となる。
  • 複数枚のJCBカードを保持している場合は、それぞれのカードがキャンペーン対象
    要は、カード単位だということ。ひとりで複数枚の場合はもちろん、家族カードでもそれぞれが対象となる。

3種のPay

このキャンペーンにおいて登場するPayは3種類あり、「支払いに使うカード(JCBカード)」、「カードを入れる財布(Apple Pay/Google Pay)」、「店舗での決済方法(QUICPay)」の3つだ。カードもPayの1種とみなす。それぞれ、What、Where、Howに当てはめればわかりやすいかもしれない。以下に表と図でまとめてみた。

3種のPayの関係

iPhone Android 説明
1.What
(どのカードを)
JCBクレジットカード JCBクレジットカード
JCBデビットカード
JCBプリペイドカード
JCBグループ発行のカード
2.Where
(どの財布に入れ)
Apple Pay Google Pay アプリ上でカード情報を登録
3.How
(どうやって使う)
QUICPay QUICPay お店で「クイックペイで!」

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ポイントは、Apple Pay、Google Payは財布であり、ただの入れ物であるということ。QUICPayはスマホと決済端末が会話するための言語だと理解すればよい。なお、注意点として3つほど補足を加えたい。

iPhoneでJCBデビットカードとJCBプリペイドカードが使えない理由

Apple Payは基本的にクレジットカードの利用を想定していて、デビットカードのような銀行口座と直結するような仕組みを用意していない。プリペイドカードには対応しているが、現状、Visa、Masterの一部のみしか対応されていないので、JCBプリペイドカードは対象外。

JCBグループ発行のカードとは

このキャンペーンに参加可能な大前提となる「JCBグループ発行のカード」とは何か。

重要なのは、カードの券面にJCBのロゴが入っているからといって「JCBグループ発行のカード」とは限らないということ。

JCBとは、カード決済インフラ(国際的に決済できるシステム)を提供している企業であり、同時に自らカードを発行している企業でもある。つまり、JCBロゴが入っているということは、JCBのカード決済インフラを使えるカードという意味であり、そのカードを発行できる企業はJCB以外にも多数存在する。

自分の持っているカード発行会社がどこかは、カードの裏面に記載があるので、すぐに確認できる。その会社が以下のキャンペーン対象に該当するかどうかを調べればよい。「株式会社ジェーシービー」と書かれていればJCB自らが発行したカードになる。

JCBでスマホ決済!全員に20%キャッシュバックキャンペーン!参加カード発行会社一覧

これからキャンペーン目的で発行する場合もチェックポイントとなる。

支払いの切り替え方法

上図だと、複数のクレジットカードを財布に入れているイメージになるが、どうやって切り替えるか。それが、Apple Pay、Google Payの役割になる(ただの入れ物と言ってしまったが)。

Apple Pay、Google Payとも「メインカード」を指定する必要があり、店舗での決済時にメインカードに指定されていたものが引き落としに使われるカードとなる。以下はGoogle Payの例だが、一番上のカードがメインカードに指定されている。

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メインカードの切り替えスピードは通信環境にもよるが体感で5秒前後で、多少の待ちは発生する。

まとめ

JCBはいわゆるクレジットカードの会社であり、今までお祭りを仕掛けていたPayPay、LINE Pay、メルペイなどのQRコード決済陣営とは立場が異なる。今回の大規模なキャンペーンの背景はわからないが、QRコード各社の赤字決算と関係があるのかもしれない。キャッシュレス化の進捗が芳しくないので、肩を叩かれたJCB・・・

まあ、背景はどうであれ、今回のキャンペーンは時間に余裕があるし、JCBカードという認知度の高いブランドがメインになるので、比較的高めの年齢層に響くのではないかと期待はしている。とはいえ、このごちゃごちゃなPayの状況を紐解いていかないと、 経済産業省が掲げる「2025年までにキャッシュレス決済率40%」は達成不可能だろう。

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