シンガポールの観光といえば、ユニバーサルスタジオをイメージするかもしれない。しかし、ユニバーサルスタジオのすぐ近くにあまり目立たないスポットが存在する。それが「マウントフェーバー公園」だ。マウントフェーバー公園とシンガポール・ケーブルカーを組み合わせれば短時間でシンガポールの山と海が満喫できるお手軽な散歩コースになる。
※なお、本記事に掲載の写真はすべて2019年4月時点のもの
ルート
起点はMRTの「HarbourFront」駅、バスの場合は「HarbourFront Stn/Vivocity」で、マウントフェーバー公園を歩いて周り、シンガポール・ケーブルカーでセントーサ島へ行き戻ってくるというルート。このルートであれば所要時間は2~3時間あれば十分だと思う。
注意点としては、起点からマウントフェーバー公園までは階段と上り坂が続くので、健脚であること。そして、当然ながら汗をかくのでペットボトルを用意しておくこと。
なお、セントーサ島には入るが、ユニバーサルスタジオには行かない(笑)。あくまで散歩と景色を楽しむのが目的なのだ。
マウントフェーバー公園
HarbourFront駅(A地点)~Henderson Waves(B地点)
HarbourFront駅の最寄りの入口
10分くらいは階段と上り坂が続き・・・
しばらくするとセントーサ島が見えてくる。
ひたすら歩くと、Henderson Wavesの看板が。
Henderson Waves
「Henderson Waves」って要はウェーブ状の橋だ。この橋に何かエンターテインメントがあるわけではない。「マウントフェーバー」と名付けられた公園はここが西端になるが、この橋の先にもまだまだ公園は続いている。時間があればもっと先まで行ってもよいかもしれない。
Henderson Wavesからの景色。シンガポールは高層ビルは数あれど、自然の立地でこの高さからの景色はあまりお目にかかれない。(左:北側、右:南側)


景色を堪能したら、来た道と違うルートでMount Faber駅へ戻る。
~Faber Point(C地点)~Mount Faber駅(D地点)
Henderson WavesとMount Faber駅の中間あたりにFaber Pointという展望台がある。
ここにひっそりと佇む、捕らわれた(?)マーライオン・・・
海側の展望を期待してしまうが、北側の方が展望が良かったりする。
Mount Faber駅にはレストランやショップがあり、ここからセントーサ島の景色は抜群。(本記事トップ写真はレストランの場所からの展望)
シンガポール・ケーブルカー
マウントフェーバー公園からセントーサ島までを結ぶケーブルカーを「Mount Faber Line」で、セントーサ島内のスポットを結ぶのが「Sentosa Line」。今回利用するのは「Mount Faber Line」の方。
さて、「ケーブルカー」という表現がどうもしっくりこない日本人がほとんどだろう。どう見てもロープウェイだ。どうやら、イギリス英語ではこのタイプもケーブルカーと呼ぶらしい。なるほど、シンガポールはイギリス領だったからね。
チケットは公式で買うと高い
ケーブルカーに乗るにはそこそこのお値段がかかるのだが、Voyaginというサイトで割安で購入することができる。ボヤジン?なんだか怪しい・・・と自分も最初思ったのだが、楽天が買収した企業で、サイトも日本語対応されているので、特に問題なく使えるはず。アカウントやクレジットカードの登録が必要になるが、多少面倒でもやっておいて損はない。
公式
Singapore Cable Car - Get Your Tickets — One Faber Group Singapore
Voyagin
www.govoyagin.com
Voyaginの場合、オンラインでチケットを購入すると、登録したメールアドレスにQRコードが送信される。駅のチケット売り場でQRコードを見せれば、紙のチケットに引き換えてくれる。
Mount Faber駅~HarbourFront駅
「Mount Faber Line」のゴンドラはすべて黒塗り仕様
かなり広範囲が見渡せる。
今回のルートの起点、HarbourFront駅周辺。左側の白いビルは「VivoCity」というショッピングプラザ。
HarbourFront駅のビルの中へ突っ込む。
HarbourFront駅~Sentosa駅
ゴンドラ内は扇風機があるのでとても快適。
セントーサ島へのアプローチでかなり高度が上がるようになっている。
東側は工業地帯になっていて、このあたりは何となく大阪のUSJを彷彿させる(笑)。


支柱を超えると一気に下りスタジオの全景が見渡せる。マーライオンここにもいるな。
森の中のSentosa駅へ到着。
まとめ
今回、自分が辿ったこのルートの所要時間は約2時間。無理やり詰め込んだので、もう少し余裕があればよかったかもしれない。ユニバーサルスタジオに行く予定はないけれど雰囲気を感じてみたい、飛行機の時間まで暇を持て余してしまう、ビルの中は冷房がキツイ・・・など、ちょっと気が向いたら試してみるのもよいかもしれない。
HarbourFront駅までのMRT、バスの移動はチケットレスで
今週のお題「わたしと乗り物」