世界最大の吊り橋と言えば日本の明石海峡大橋。2015年にイタリアのメッシーナ海峡大橋にその座を奪われるはずだったのだが、メッシーナ海峡大橋の建設計画が中止になったようで、今もなお明石海峡大橋が世界最大ということになる。
前回のエントリで伊丹空港に到着後、西へ向かい明石海峡大橋の主塔部分に登るツアーに参加したので写真メインに紹介しようと思う。
明石海峡大橋の上まで登れるブリッジワールド
そもそも上まで登れるということがどれだけ認知されているのかわからないが、「なんとかタワー」と違って上まで行くことをあまり想定できないだろう。もちろん、明石海峡大橋にふと立ち寄っても上に登れるわけではなく、ブリッジワールドというツアーに予約する必要がある(キャンセルで空きが出ていれば当日でも参加できるかもしれない)。
ブリッジワールドとは
このツアーでどこまで行けるかというのが上の写真。緑色の矢印まで行けるのが一般的な展望施設の舞子海上プロムナード、赤色の矢印まで行けるのがブリッジワールド。
ブリッジワールドの詳細は公式HPを参照してもらうとしてポイントだけ記載しておこう。
- インターネット、FAXでの予約制
- 4月~11月の木、金、土、日曜日、および祝日に実施(2019年の場合)
- 1日2回実施(午前:9:30~12:10、午後:13:30~16:10)
※所要時間が結構長いのは事前説明、橋の科学館の案内、移動時間で半分以上かかるから。 - 定員各48名
- 大人 3,000円、中学生 1,500円(小学生以下は参加不可、支払いは現金のみ)
- 靴のレンタルあり
値段もそこそこするし、曜日も限定されているし、いろいろと条件は厳しいかもしれない。とはいえ観光目的ではない作業員用の設備に一般人が特別に入れるわけだからそれなりの価値はあるだろう。
ちなみに最も厳しい条件は天気だ。上まで登って何も見えないのは悲しすぎるので、数日前くらいに天気予報で晴れると確信できたら予約するぐらいがよいかもしれない。今回のケースも天気が良いとわかっていたから予約を入れたのだ。当然、最初は予約の空きは無かったが、こまめにチェックすればキャンセルで空きが出るので、ギリギリまで狙ってみるとよい。
主塔まで
見ての通り主塔までの道のりは結構長く、片道1kmくらいはある。
さて、この作業員専用通路をひたすら歩いて主塔へ向かう。先が見えない・・・。
足場はこんな感じで下に海が見える状態。真上は高速道路なので、車の音がビュンビュン聞こえる。


途中の景色の写真は後ほど掲載するとして、ようやく主塔へ到着。
真下を見ると主塔の土台が。これはなかなか見れないな。
主塔部分から淡路島側を見る。ここから淡路島側の主塔までが中央支間と呼ばれ、1,991mの長さが世界一になっている。ちなみに当初は1,990mだったけど阪神淡路大震災で1m伸びてしまったらしい。
ツアーガイド(作業着の人)がいる所から主塔の中に入りエレベーターへ。やはり作業員の移動は車のようで、さすがに距離が長すぎるか。
作業用のエレベータで98階(約300m)の塔頂へ向かう。


塔頂
塔頂部分にはこんなハッチを開けて階段を登ってくる。
本州側(北方向)
いや、すごい迫力!本州側は青空が広がるよい天気。
西方向の明石方面。
東方向の垂水、須磨方面。右端に神戸空港が見える。
主塔の影もくっきり。
淡路島側(南方向)
淡路島側は若干雲が掛かかり逆光気味だけど、こちらもすごい迫力だ。
淡路島東方向の奥には和歌山県の加太のあたりが見える。5月に行った友ヶ島(ラピュタの島)の周辺だ。
ちょっと身を乗り出して真下を見ると、結構な恐怖感・・・。
タイミングよく光が差し込み、明石海峡を通過する船もいくつか。
帰り
東方向の大阪方面(写真左)と西方向の姫路方面(写真右)。東方向は月が見えている。


作業用車両が移動してきた。
帰りはルートが変わり、海側(東側)の細い通路を歩いて戻ってくる。
目の前に見えるビーチはアジュール舞子海水浴場。
最後は舞子海上プロムナードのエリアへ合流。ソフトクリームの割引券がもらえるのでツアー終わりのタイミングで売店が大行列。
まとめ
明石海峡の地上98階から、本州、淡路島、大阪湾、瀬戸内海を見渡せるブリッジワールド。参考までに塔頂部分の高さ (約300m)は、あべのハルカスの展望台とほぼ同じ。ブリッジワールドは3,000円、あべのハルカスは1,500円。単純比較しても意味はないかもしれないが、同じ高さであれば明石海峡大橋からの景色の方が価格以上の価値があると思う。交通アクセスも良いので大阪観光のついでにここまで足を延ばすのもアリかもしれない。