2019年10月、日本中を水害に巻き込んだ台風19号。東京で台風が過ぎ去った10月13日に、いつもの羽田空港周辺の観察を兼ねて、多摩川河口付近の状況を確認してきたので記録として残しておこう。
皮肉にも過去に見たことのないくらい清々しい青空だが、台風の爪痕はちらほらと残されている。多摩川に関するニュースは二子玉川付近の氾濫が注目されていたが、メディアが取り上げない部分も今回垣間見ることができた。
今回、多摩川沿いのみならず、各地で被災された方々には一日も早い復旧を、心よりお祈り申し上げます。
今回のルート
大鳥居駅から南下し、大師橋から多摩川沿い経由でいつもの国際線ターミナルへ向かうコースとした。
大師橋~旧穴守稲荷神社
B地点付近(大師橋)
産業道路の大師橋の真下。水位は多少収まっていたが、やはり水の濁り具合が凄まじい。
上流方向を見る。メディアによく出ていた二子玉川付近に比べればこの付近は川幅がかなり広いので、氾濫の心配はあまりないのかもしれない。
こちらは高速大師橋。絶賛更新工事中なのだが、進捗への影響はあるのか?
C地点周辺(多摩川河口沿い)
河口付近は自然環境保護指定区域になっている。いつも観察している行くイノベーションシティやホテル近辺もそうだが、野鳥などが普通に飛んでるので今回の影響が心配ではある。
環境保護区域であると同時に、普段は漁船や屋形船やズラリと並んでいるのだが、やはり桟橋は壊れてしまったようだ。
船は水門内部へ待避されていたので、問題なさそうだ。
こちらが影響が大きそうな屋形船の乗り場など。普及というか状況確認作業のため結構な人が当たっていた。




D地点付近(弁天橋)
手前にあるのは「五十間鼻無縁仏堂」。東京大空襲時の水難者を祀っているらしい。
羽田連絡道路をズームアップ。
旧穴守稲荷神社とイノベーションシティ全景。
河口ではまさに堤防工事が進んでいたのだが、なんともタイミングの悪い話だ。
再開発エリア
E地点付近(羽田イノベーションシティ)
イノベーションシティは来るたびに工事が進んでいることがわかる。
F地点付近(ソラムナード羽田緑地)
台風の後なので、空気が澄みわたっていることがよくわかる。
多摩川上流(左)と下流(右)


G地点付近
8月に開通時期を延期した羽田連絡道路。延期の理由のひとつに土砂の堆積や台風があったと思うが、再延期はあるのか。
想定以上の土砂の堆積があったとされるあたり。今回もかなり堆積されてそうだが。
H地点付近
モノレールガード下からホテルの西端を見る。右がいつも見るハイグレードホテル、左側はスタンダードホテル。
I地点付近
国際線ターミナル拡張部分。残りは細かい仕上げと言ったところ。
空港ターミナル
国際線ターミナル
定点観測。紅葉は残しつつハロウィン仕様に変更中の模様。
台風の影響でターミナル内は結構な混雑具合。
感想
今回、目に見える被害で言えば、屋形船や漁船の桟橋になるだろう。しかしパッと見で大丈夫そうに見える堤防工事や羽田連絡道路への影響は未知数だ。さらに言えば河口付近の自然環境への影響があるのかないのか気になるところではある。今までの散策ルートでは見落としがちだった今回のルートだが、しばらく注目してみようと思う。